錦鯉を池で飼育したいけれど、準備は何から始めればいいのかわからないという方もおられるかもしれません。
錦鯉の飼育で最も大事なことは良質な水作りです。
ここでは、水作りに特に重要な、濾過と水温に焦点を当ててお話ししていきます。
池は特に周到な準備が必要
池は錦鯉の住居とも言えます。
池という住居の環境が整っていなければ、場合によっては錦鯉たちの命にかかわります。
とにかく池造りから錦鯉を迎え入れるまでの道のりというのは長いものだということをよく心得ておきましょう。
なるべくじっくり時間をかけて周到な準備を行うことが重要になってきます。
濾過について
まず水作りに欠かせないのが濾過です。
濾過というのは汚れた水を浄化するということを意味します。
そして濾過と言えばバクテリアです。
バクテリアとは水を浄化する役目を担った細菌のことです。
バクテリアがたくさん増えれば増えるほど水はきれいになります。
そして、濾過槽にはバクテリアの住み家となるろ材を入れます。
そのため濾過槽を購入する際は、なるべく中にろ材がたくさん入る濾過槽を選びましょう。
また、バクテリアの繁殖には酸素も必須ですので、エアーコンプレッサーも導入して、酸素をたくさん供給しましょう。
上記のような設備が整ったら、時間をかけてしっかり池の水を濾過循環しましょう。
濾過循環は数日かかります。気長に水をきれいにしていきましょう。
水温の急激な変化を防ぐには
錦鯉はわりと水温への順応能力の高い生き物ではありますが、さすがに急激な変化は負担になってしまいます。
特に池での飼育の場合、朝晩の温度差に気をつけましょう。
具体的には、池造りの設計の段階が重要です。
池は基本的に水深約100cm~150cmくらいに設計することが望ましいです。
これよりも水深が浅いと日光の具合や気温によって、池全体の水温が大きく影響を受けてしまい、結果錦鯉にもかなりの負担になってしまいます。
しかし、だからと言って深すぎるのも問題です。
池の設計には充分気をつけて、なるべく一定の水温を保てるように工夫しましょう。
まとめ
池での錦鯉飼育は壮大な長期計画です。
数ヶ月、長ければ数年かかることもあります。
つまり、そのくらい池での飼育とは慎重にならなければならないものなのです。
池の設計、池造り、そして適切な水作りが基本です。
このどれか一つでも欠けてしまえば錦鯉の飼育は不可能です。
気が遠くなるかもしれませんが、備えあれば憂い無しとはよく言ったものです。
池の準備にはベストを尽くしましょう。