錦鯉を観察したときに、ヒレが裂けて赤く充血しているのが見受けられた場合は『ヒレ腐れ病』の可能性が高いと言えます。

ヒレ腐れ病はとても強い伝染力があるため、早めに対処しなければ、たちまちヒレだけでなく全身に広まってしまいます。

ここでは主にヒレ腐れ病における大事な事柄についてお話ししていきます。

ヒレ腐れ病について

錦鯉 ヒレ 対策

ヒレ腐れ病というのは背ビレでも尾ビレでも、ヒレであればどこでも発症します。

具体的な症状としては、まずヒレが赤く充血して、だんだんとヒレの先端が白っぽく変色してきます。

そしてヒレがだんだんと溶けるように裂けていきます。

この病気は発見が遅れると命にかかわりますので、気をつけなければなりません。

また、まだ病気への抵抗力の弱い稚魚を飼育している場合も細心の注意を払いましょう。

判断のポイント

ヒレ腐れ病かどうかを判断するには、上記でも述べたような目に見えてわかる症状はもちろん、泳ぎ方の観察も重要です。

特に泳いでいるときに体を池の底に擦り付けるような動きを頻繁にしている様子が見られたときは、何らかの異常があると考えましょう。

また他にも、いつもより動きが鈍い、あるいは逆に突然速く泳ぎ出すなど不自然な泳ぎ方をしている場合も注意が必要です。

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対策について

ヒレ腐れ病の対策としては、まずは池や水槽に病気の元となる菌を持ち込まないことが大事です。

また、水温の上がり過ぎも発症する原因になりますので、日頃の温度管理も徹底しましょう。

そしてヒレ腐れ病にかかってしまった場合には、『エルバージュ』という薬や食塩などでの薬浴、また錦鯉の口から直接薬を与える経口投与を行いましょう。

錦鯉用の薬には様々な種類がありますが、この病気の場合は食塩や『エルバージュ』、『テラマイシン』、『パラザン』などが代表的な治療薬ですので、万が一のときのために常備しておきましょう。

まとめ

ヒレ腐れ病は目で見てわかるような症状がわりとすぐに現れますので、早期発見しやすい病気であると言えます。

また、日頃から病気を想定してどの病気にどのような薬が効くのかをしっかりと勉強しておくことも飼い主さんの大きな役目です。

自分で治療をするということはとても大きなプレッシャーであるかもしれませんが、いざ錦鯉が病気になったら迷っている余裕などありません。

とにかく落ち着いて対処していきましょう。

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