ただ泳いでいるだけのイメージの強い錦鯉ですが、池に近寄ると寄って来たり、ごはんの催促をする姿を見て、私が祖父宅で鯉に恋した(ダジャレ?)のも、その可愛らしさからでした。
そんな錦鯉の産卵・孵化となると何とか手助けしてあげたくなるのですが、私達が手伝える事はあるのでしょうか?
錦鯉の産卵
魚類の限らず、どの動物でも「卵」という物は栄養価が高く貴重な蛋白源として食べられる事があります。
特に魚類の場合、親が温めたり、守ったりする事は少なく、産んだ親が食べてしまう危険性もあります。
それを防ぐためにも錦鯉の産卵時期や安心して卵を産める様な環境を知っておきましょう。
産卵の時期はいつ?
水温の温度が18~21℃くらいになる5月から6月頃が多いと言われています。
繁殖を考えているのなら、この時期以外はオス・メス別々に飼育し、雑交を防ぐためにも同じ池や水槽などで違う種類の鯉や魚を飼うのはやめましょう。
親鯉に向くのは5歳から10歳くらいまでの個体で、オス2・メス1位の比率で池で対面させてみるのがオススメです。
エアー装置をつけた水槽の準備もお忘れなく!
どんな所に産卵するのか?
自然界では水草などに卵を産み付けますから、池の場合も水草や植物を入れておきます。
先に言いますと、受精卵を取り出し、食べられない様に他で育てる事になりますので池の底に植えつけたりせず、簡単に取り出せる物や、荷造り用のビニールやナイロンの紐細かく裂いて棒などに結び付けた水草風の物を手製して入れるのも簡単に取り出せ、卵も見つけやすく便利です。
卵の孵化と必要な物は?
産卵、受精を確認したら卵を取り出し水槽での飼育に切り替えます。
ニワトリの卵の様に丈夫な殻ではありませんので移動の際の取り扱いには注意します。
卵にも酸素が必要ですからエアーを送ります。
卵のついた水草や手製の水草風の物を固定したり、孵化した毛仔(ケゴ・この時点ではまだ稚魚とは呼ばないそうです)のために、水槽の底には細かめの砂利を敷きます。
どの位で孵化するの?
受精した卵は、水温の違いで多少変わりますが、3~5日程度で孵化します。
孵化したての時は、お腹に栄養の入った袋(ヨーサックと言います)を持つため、すぐに餌を与える必要はありません。
また、栄養の袋でお腹が重いのか?(私の想像ですが)すぐには泳ぎませんが、病気などではないので安心してくださいね。
孵化後1週間くらい餌は必要ありません。
その後は、小さな口のサイズに合う餌を与えるのですが、ミジンコがいればそれを、市販のメダカの子供用の微細な餌も好んで食べますが、細かすぎて水が汚れてしまうので、たまに与える位がオススメです。
水が汚れて取り換える際には、細心の注意をして毛仔ちゃん達を流してしまわないようにしましょう!
ミジンコが手に入らない場合は熱帯魚コーナーなどで手に入る微生物の乾燥卵を孵化させて与えてあげます。
ある程度のサイズまで育てるには?
3週間も経つと少し大きな餌も食べれる様になり、錦鯉特有の柄や色が見えてきます。
孵化1か月が過ぎた頃、体長3cm位に育ったものを「稚魚」と呼べる様になります。
小さいのに、見た目は立派な錦鯉になっていて、この頃の子達もかわいいですよ!
1か月過ぎたら冷凍の赤虫を小さくした物を与えます。
しばらくするとそのまま与えても自分達で食べれる様になると思います。
その後は、サイズに合わせた鯉用の人工餌に切り替える事ができます。
まとめ
優雅に泳ぐ錦鯉を眺めるのも楽しいですが、コツをつかめば自分でも繁殖、飼育する事ができる事が分かりましたね!
生まれた卵の全てを無事に育て上げる事は難しいですが、挑戦してみてくださいね。