錦鯉の稚魚がやってきたのはいいけれど、餌については成魚と同じでいいのかどうかとお悩みの方々もおられるかもしれません。
錦鯉はとても食欲旺盛なお魚です。
しかし、稚魚はとても繊細ですので、成魚に餌を与えるとき以上の配慮が必要になってきます。
ここでは主に稚魚に焦点を当てて餌の与え方についてお話ししていきます。
稚魚に餌を与えるときの基本
まず、錦鯉には元々胃がありませんので、餌の消化は腸で行われます。
錦鯉は成魚であっても消化不良の危険などがありますので、餌を与える際はとにかく注意しなければなりません。
ましてやまだ抵抗力や環境への順応能力が弱い稚魚の給餌は、なおさら気をつけて行う必要があります。
与える餌の量の目安
餌はもちろん腹八分目に留めることが、稚魚の健康を維持するための大前提です。
しかし、そうは言っても適量とはだいたいどれくらいなのかと疑問に思われる方もおられるかと思います。
ですが決して難しいことではありません。
というのも稚魚の場合は体の見た目で腹八分目かどうかが判断できるからです。
見た目で稚魚のお腹の辺りがほどよく膨らむくらいがちょうど良い量です。
「ほどよく」というのは、見ていて体の形が不自然でないくらいの状態です。
ちょっと少ないくらいというのはそれほど問題ではありませんが、餌の量があまりにも多すぎるのは稚魚の命にかかわります。
お腹の辺りが不自然なほど膨らんでいた場合は与えすぎです。
気をつけるべきこと
また、なかなか稚魚が餌を食べてくれないという状況も起こり得ます。
なかなか食べてくれない場合は環境の変化などにまだ慣れていないのが原因ということもありますので、無理に与えようとはせず、数日様子を見ながら徐々に慣らしていくことが必要です。
また、水温が低めになっている場合というのも餌を食べにくくなる原因の一つですので、日頃から水温についても適温を維持していくことが大事です。
まとめ
稚魚はまだ体が小さいため、それほど多くの餌を必要としません。
飼い主さんは「早く大きな錦鯉に育ってほしい」という願いを抱いているかもしれません。
しかし、どんな生き物でも同様ですが、急激に成長するということはありません。
上記でも述べましたが、くれぐれも餌の与えすぎには気をつけましょう。
そして錦鯉の稚魚の特徴を正しく理解し、日々あたたかく成長を見守っていきましょう。