錦鯉が怪我をしてしまった場合はどうしたらいいものかとお悩みの方もおられるかと思います。
特に錦鯉を池で飼っていると、例えば猫やイタチなどの動物がやってきて錦鯉を傷つけることがあります。
また、池の中に何か傷をつけやすい物が設置されているというのも怪我の原因になり得ます。
ここではもし錦鯉が傷を負ってしまった場合の対処方法についてお話ししていきます。
錦鯉が怪我をしたら
傷を負った錦鯉をそのままにしておくことは良いことではありません。
というのは、傷があるとそこから何らかの病気に感染する場合もあるからです。
そして一匹が感染すると周りの錦鯉たちにも影響が及びます。
つまり病気の感染拡大につながるのです。
そのような事態を防ぐために怪我をしている錦鯉はきちんと早めに治してあげましょう。
主な治療薬
まず、錦鯉の傷を治す基本的な方法は薬浴です。
そして薬浴には主に2種類の薬が必要です。
一つは制菌剤です。
制菌剤というのは菌の繁殖を抑えるための薬です。
具体的には『アクリノール剤』という薬が有効です。
そして二つ目は殺菌剤です。
『メチレンブルー剤』を使用します。
これらの薬はお店でも市販されていますので、もしものときのために予め購入しておくと安心です。
薬を使う上での注意点
ただ、上記の2種類の薬を直接池に投与するということは避けましょう。
というのは、これらの薬には池の環境を急激に変えてしまうというデメリットがあるからです。
飼育環境の急激な変化は危険ですし、また水を浄化する役目を担うバクテリアにも大きな影響が及びます。
ですので薬を使うときには、必ず傷を負った錦鯉だけを池から出して水槽など他の場所に隔離しましょう。
そして薬は用法と用量をよく確認して、安全に錦鯉を薬浴させてあげましょう。
まとめ
ここでは薬浴に焦点を当ててお話ししてきましたが、薬浴をするということは錦鯉にとっては大きな負担でもあります。
また薬と言っても、使い方を一歩間違えてしまえば毒になります。
そう考えてみると、やはり錦鯉に傷を負わせないための日頃の環境作りがいかに重要であるかがよくわかります。
また上記でも述べましたが傷を負ってしまうと病気にかかりやすくなります。
ですので、たとえ小さな傷であっても楽観視はできません。
後々取り返しのつかない事態に見舞われないためには、毎日しっかり錦鯉の状態を把握することが重要です。