5月から6月の水温が高くなる頃に鯉たちの恋の季節(ダジャレ?)がやって来ます。
我が家でも、いつも大人しい錦鯉たちがバシャバシャと水音を立てて泳ぐので、何か他の動物に狙われているのでは?と心配になり庭に出た事があります。
数日後に、産卵だったと水草に産み付けられた卵をみて知りました。
そのままにしておくと他の鯉に食べられてしまうので水槽で飼育した時の事を紹介します!
孵化から毛仔(けご)まで
卵から孵化
そのまま池の中で育てる事は100パーセントに近く不可能だと思います。
卵は栄養豊富なたんぱく質ですから、他の鯉たちだけでなく、産んだ母親などにも食べられてしまいます。
もし、育ててみたいと思うのでしたら、水草ごと別の場所に移しましょう。
水槽で十分ですが、卵にも酸素が必要ですのでエアレーションをします。
砂利などを敷き、卵のついた水草(産卵床とも言います)を入れてあげましょう。
水温にもよるみたいですが、4~7日程で孵化が始まります。
受精卵でない物や、残念ながら数日たっても孵化しない卵は水を汚し、病気を移す可能性もありますので取り除きます。
毛仔の育て方は?
孵化したのは、お腹に袋を持った小さな毛仔(けご)ですが、3~4日はあまり泳がず袋に入った栄養を吸収します。
餌が必要になるのは孵化後1週間後くらいからだと記憶しています。
「毛仔ってなに?稚魚じゃないの?」と私も思いましたが、この時期の子の事は毛仔と呼ぶそうです。
与える餌は、口のサイズに合う「ミジンコ」が1番ですが、手に入らない場合はメダカちゃんの稚魚用の粉末に近い餌でも食べてくれます。
食べ残しは水を汚すので、量の加減に気をつけてくださいね!
稚魚から成魚まで
稚魚の育て方は?
孵化後、40日ほどで稚魚と呼ばれ、体長も3cm位に成長していると思います。
餌は冷凍の赤虫を小さくした物を与えます。
与え始めから10日もたてば自分達で食べる様になるので赤虫をそのままの大きさで与えても大丈夫です。
鯉の餌が食べられる大きさになるまで赤虫を続けますが、栄養豊富な赤虫は成魚になってもたまに与えましょう。
エアレーションと水の汚れにも注意して下さいね。
この時期に「大分、大きくなったから、もういいかない?」と成魚のいる池などに入れると食べられてしまうので小鯉サイズ(成魚の口に入らないサイズ)になるまで待ちます。
繁殖できるようになるのはいつ?
繁殖に向いているのが4年~10年位と言われているので、その時期が来るまで、しばらくの間は同性同士を分けて飼育する事をオススメします。
まとめ
毛仔がふよふよ泳ぐ姿もかわいいのですが、稚魚になり魚らしい姿になり、色や柄が出て来る様子を毎日眺める事が出来るのも、卵から育てる楽しみの1つだと私は思っています。
親鯉が産んだ卵の全てが元気に成長する事は難しいですが、ぜひチャンスがあったら挑戦してみて下さいね!