錦鯉が成長するにあたって直面するのが、水槽の大きさの問題です。

元々錦鯉はとても大きく成長する生き物ですので、池があれば池に放してあげることがベストですが、なかなかそうはいかないという方も多いかと思います。

ここでは新しい水槽へ移動させる準備の一つとして最も重要な立ち上げについてお話ししていきます。

水槽の立ち上げで大事なこと

錦鯉 水槽 移動

まず立ち上げにおいて大事なことは、スケジュールに余裕を持って焦らず気長に行うことです。

基本的に水槽の立ち上げには1ケ月ほどかかるということを心得ておきましょう。

というのは、立ち上げの基本は水作りであり、最適な水の環境というのはなかなかすぐには整わないからです。

また、錦鯉は環境の急激な変化に弱いです。

そのため、水質はもちろん水温にも気を配ることが大事です。

立ち上げに失敗してしまった場合とは

特に飼育において初心者の方の中には、そもそも立ち上げで失敗したというのは、一体どういう事態のことを指すのかという部分で疑問に思われる方もおられるかと思います。

立ち上げの失敗というのは、いざ錦鯉を水槽に入れた後に水槽内のアンモニアや亜硝酸の濃度が急激に上がってしまったという状態を意味します。

これは錦鯉にとって大変危険な状況と言えます。

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失敗を防ぐために心得ておくこと

まず、上記で立ち上げは1ケ月かかると述べましたが、立ち上げた新しい水槽に錦鯉を入れた後も注意が必要です。

というのは、錦鯉を水槽に入れた後、環境が完全に安定するまでには長くてさらに半年以上かかるからです。

水質が安定するまでは、2日~3日に一度は水換えを行う必要があります。

尚、一度の水換えでは全水量の3分の1を換えましょう。

それ以上の量を換えてしまうと水質が急激に変化してしまいます。

また、失敗を防ぐためには水温計の設置や、定期的な水質検査を行うことが重要です。

水質検査というのは専用の薬で行うもので、主にアンモニアや亜硝酸が水中にどのくらい含まれているかを確かめるものです。

もしアンモニアや亜硝酸の濃度が高いという場合は、酸素不足でバクテリアの繁殖が上手くいっていないという証拠ですので、エアレーションを行って意識的に酸素を多く供給することが必要になってきます。

まとめ

錦鯉の水槽移動の準備は、上記で述べた通りすぐには整いません。

そして、水槽の立ち上げというのは、水ができて錦鯉を入れたときがゴールではありません。

むしろそこがスタートです。

立ち上げが失敗するかどうかというのは、いかに水作りを丁寧に時間をかけて行っているかで決まります。

とにかく「錦鯉が成長したら水槽のサイズだけ変えればそれでいい」という安易な考えで立ち上げを行うと、取り返しのつかないことにもなり得ます。

水槽のサイズを変えるということは、つまりは新たな環境を一から作るという大きなイベントであるのです。

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