錦鯉を飼育するのならば、なるべく美しい色の体に育ってほしいですよね。

とは言え、錦鯉は何もしなくても元々充分美しい色合いです。

ですが、特に錦鯉の美しさを競う品評会で好成績を目指す方々は、より美しさを極めたいと思うのが正直なところです。

ここでは、錦鯉の色揚げの方法についてお話ししていきます。

色揚げの方法とは

錦鯉 色揚げ エサ

まず色揚げという言葉は、錦鯉の飼育においては「色をより美しく仕上げる」というような意味合いです。

私たちがいろんな施設や品評会などで見かける、鮮やかで芸術的とも言える美しさを持った錦鯉たちは、必ず色揚げを経験しています。

そして錦鯉の色揚げの方法というのは、主に色揚げ用のエサを食べさせることです。

適したエサと与える時期

錦鯉のエサと言っても種類は本当に様々で、基本的に錦鯉の状態や時期などによって使い分けることが望ましいです。

そして、そのエサの中には上記で触れた『色揚げ用』という専門のエサがあります。

しかし、色揚げ用のエサには難点があります。

というのも一般的に色揚げ用のエサというのは、消化に良くないと言われているからです。

そのため、一年間の中で錦鯉の消化機能が活発になっている時期しか与えることができません。

具体的な与える時期というのは、水温が高くなる梅雨明け以降が望ましいです。

そして与えられるのは長くて9月から10月の半ばくらいまでです。

それ以降は水温が徐々に低くなり、錦鯉の消化機能が弱まってきますので、消化の良くない色揚げ用のエサは与えないようにしましょう。

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エサの工夫と注意点

また、色揚げ用のエサというのは錦鯉にとってはあまり美味しいものではないと言えます。

そして、上記でも述べましたが消化も良くないため、与えてもなかなかスムーズに食べてくれないことも多いです。

つまりたくさん食べたがらないので、色揚げ用のエサではなかなか体が大きくなりません。

もし色揚げの他に増体させたいという目的があるのであれば、増体用のエサと色揚げ用のエサを混ぜて与えると効果的です。

エサの割合としては増体用が7割、色揚げ用が3割という具合です。

まとめ

上記で色揚げのエサについてお話ししてきましたが、色揚げというのは必ず行わなければならないことでは決してありません。

品評会に出たいというのであれば話は別ですが、ただ観賞して楽しむだけというのなら、色揚げはそれほど必要ありません。

また、消化不良を起こしやすいですので、色揚げ用のエサを与えるときは特に量に気をつけましょう。

見た目の美しさだけでなく、錦鯉の健康についても併せて考慮することが大事です。

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