錦鯉を購入して飼育を始めたけれど、冬はどうしたらいいのかわからないとお悩みの方も多いかと思います。
冬になったら越冬飼育をしなければなりません。
越冬とは文字通り冬を越すということです。
ここでは越冬飼育において、越冬前と越冬明けにやるべきことをそれぞれお話ししていきます。
錦鯉は冬眠する?
動物の多くが冬になると冬眠するのと同じく、錦鯉も冬眠をします。
冬になり水温が下がると、錦鯉は冬眠のため池の底でじっと動かなくなります。
ですが、冬でも錦鯉が泳ぐ姿を見たいという方々も多いかと思います。
そのためにはボイラーやヒーターなどの設備を導入し、池の水温を上げる必要があります。
冬眠をさせるかそれとも池の水を温めるかは、飼い主さんの判断に委ねられます。
越冬前にすべきこと
越冬前というのは、だいたい11月下旬から12月上旬の頃です。
まず池の水がだんだん下がり、15℃以下になったら餌はもう与えません。
基本的に水温の低い冬には錦鯉の特性上、消化機能がどうしても弱まってしまうので、冬は絶対に餌を与えないようにしましょう。
そして越冬に入るまでに、もし病気や怪我などがある場合は早めに治療を済ませましょう。
そして、池の消毒を行います。
『メチレンブルー』や『水産用マゾテン』、『リフィッシュ』を散布して3日から5日ほど薬浴を行います。
尚、池の消毒はできるだけ早めに済ませる必要があります。
というのも消毒用の薬とは、水温が14℃を下回ると効き目が弱まってしまうからです。
越冬明けにすべきこと
越冬が明けるのは、だいたい4月頃です。
越冬が明けたら今度は給餌を再開するのですが、給餌再開の前にも必ず池を消毒しましょう。
使用する薬と薬浴をする日数は、越冬前に行った池の消毒と同様です。
まとめ
上記でも述べましたが、特に越冬中の給仕は絶対にしてはなりません。
消化不良につながり、そして命にかかわります。
飼い主さんの中には「冬は寒い上に餌も食べられないなんてかわいそう」と思われる方もおられるかもしれませんが、錦鯉の場合は餌を与えない期間を作ることとは、むしろ必要なことなのです。
また消毒については上記に挙げた薬だけに限らず、他にもいろいろな種類の薬がありますので、池や錦鯉たちの状態に合わせて臨機応変に使い分けることが重要です。
準備を万全にした上で寒い冬を乗り越えましょう。