錦鯉の消毒方法の代表的なものは薬による薬浴です。

しかし、薬を使う場合は錦鯉の体に大きな負担をかけてしまうというところが悩みどころです。

しかし、薬浴というのは薬の他に、私たちにとって至って身近である食塩でも行うことができます。

ここでは塩による消毒に焦点を当ててお話ししていきます。

消毒における塩の効果とは

錦鯉 消毒 塩

消毒のために食塩を使うことにはメリットが多いです。

食塩には上記のような単なる錦鯉の負担軽減だけでなく、病気によって弱ってしまった生理機能を回復させることも期待できるのです。

ただし、食塩も薬と同じく用法と用量を間違えてしまえば取り返しのつかないことになってしまいますので、注意しましょう。

塩の量と消毒方法

まず、使用する塩は私たちがいつも使っている食塩で問題ありません。

ただ、塩分以外のものが少しでも混ざっている塩の使用は危険ですので控えましょう。

そして、消毒の具体的な方法ですが、まず塩の量は全体的な水に対して0.3%~0.7%の割合で調節しましょう。

0.3%~0.7%というのは、例えば1tの水であれば3g~7gくらいの濃度です。

時間としては、約48時間~約120時間ほどです。

とにかく気長にじっくり時間をかけることで、かなりの数の細菌や寄生虫の駆除が可能です。

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注意すべきこと

塩浴での消毒の際に注意するべき部分としては、上記でも触れた通り適切な用量を守ることです。

早く塩浴を済ませたいがために塩の量を増やすことは大変危険なことです。

あまりにも塩の量が多すぎると、今度は錦鯉の鮮やかな色が飛んでしまうおそれがありますし、何より命にもかかわります。

基本的に塩を使う場合は、必ず低濃度で消毒するようにしましょう。

また特に白点病など、病気の中には塩浴だけでは対処できない病気もあります。

そういった場合は塩だけでなく、専用の薬も併用してしっかり治療するようにしましょう。

まとめ

上記の通り塩による消毒は他の薬に比べると少し時間がかかりますが、錦鯉にとっての負担を減らすことができます。

また病気にかかった際、他の薬を使用して治療をした後にも塩浴をすることで、鯉の活力を少しずつ取り戻すことができます。

錦鯉の飼育において食塩とは常備しておくべき必須アイテムの一つと言えます。

とにかく消毒の際には、いかに錦鯉の体を楽にさせてあげられるかをよく考えることが大切です。

塩浴で錦鯉の弱った体を丁寧に労わってあげましょう。

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