眠り病というのは何とも不思議な響きです。
この不思議な名前の病気については、原因が今もまだ解明されていないというのが現実です。
ただ、眠り病とは特に池での飼育において充分に気をつけるべき病気であることは間違いありません。
ここでは眠り病の症状や対策などをお話ししていきます。
眠り病の特徴
この病気には名前の通り、錦鯉が眠ったかのように池の底で横転し動かなくなるという特徴があります。
ですが、物音など外部からの刺激があると、突然目を覚ましたかのように動き出します。
しかし動き出してもすぐに横転してしまいますので、この病気は主に泳ぎ方を観察することで判断することができると言えます。
そして、錦鯉の体にも異変があります。
具体的には体全体がむくんだり目がくぼんだりという状態です。
しかし、この場合は別の病気も疑うことができるので、眠り病かどうかの判断の決め手は、やはり泳ぎ方の特徴であるということを念頭に置いておきましょう。
そして眠り病というのもとても深刻な病気の一つです。
他の病気と同じく、発見が遅れてしまうと命にかかわりますので、注意しましょう。
現段階で考えられている原因
上記でも述べたように、眠り病の原因は未だに解明できていない部分が多いです。
ですが、一応現段階では水質の悪化、環境の変化、そして何らかの病原菌が原因ではないかと言われています。
治療方法と対策
もし錦鯉が眠り病にかかってしまった場合は、食塩とエルバージュを使った薬浴を行います。
食塩は水1tあたり約5kg~6kg、そしてエルバージュは水1tに対して10g使用します。
治療期間は約10日前後です。
また、眠り病にかからないための予防も欠かせません。
越冬の時期が来たら水1tに対して食塩を約5kg~6kg池に散布して最大2週間ほど塩浴します。
そして、2週間経過したら水を足して徐々に塩分濃度を下げます。
まとめ
眠り病は未だに謎の多い病気で、上記の通り原因があまりよくわかっていないというところが困ったところです。
ですが、たとえはっきりと原因はわからなくてもやはり大事なことは水質の維持であると思います。
水質の悪化というのが最も錦鯉にとってはつらいことでありますし、何より他の病気の原因にもなります。
眠り病については今後の研究成果が気になるところです。
とりあえずは水質維持や定期的な消毒など、当たり前にやるべきことをしっかりと行いましょう。