錦鯉の尾びれに異常がある場合は、尾ぐされ病の可能性が高いと言えます。
錦鯉の美しさの中でも尾びれの健康は特に重要です。
実はこの尾ぐされ病というのは、その美しい尾びれに悪影響を与えてしまう重大な病気です。
ここではその治療方法などをお話ししていきます。
尾ぐされ病とは
錦鯉の代表的な病気である尾ぐされ病は、カラムナリスという細菌によって起こる病気です。
尾ぐされ病にかかると尾びれが白く変色して、だんだんと切れたり裂けたりして尾びれが欠けていきます。
尾ぐされ病とは、とにかく早期発見が重要です。
再生は可能か?
尾ぐされ病によって一度欠けてしまった尾びれは、初期の尾ぐされ病の段階で適切な治療をすれば再生させることができます。
しかし尾びれ全体が白くなって、あまりにも尾びれの欠損が著しいという場合は、とても残念なお話ですが再生は望めないと言えます。
病気の判断基準
尾ぐされ病は上記の通り、観察によって判断できますので日頃から錦鯉の体全体に異変がないかどうかチェックする習慣をつけることが大事です。
少しでも尾びれが白くなっていたら、それは尾ぐされ病の初期症状です。
すぐに治療を行いましょう。
治療方法
基本的に治療は薬浴です。
水槽の場合は『グリーンF』や食塩、『パラザンD』などの薬をそれぞれ併用して薬浴をします。
池の場合は『エルバージュ』や食塩『パラザンD』などを使います。
水槽でも池でも、薬は用量を守って高濃度にならないように気をつけましょう。
症状の程度にもよりますが、治療には最大で約10日かかることもありますので、焦らず気長に行いましょう。
ただ、錦鯉の薬と言ってもこれら以外にまだまだたくさんの種類がありますし、薬の組み合わせも上記だけが全てではありません。
特に錦鯉飼育の初心者であるという方の中には、何と何を選んで使うべきなのかよくわからないという場合もあるかと思います。
もし迷ったり自信が無かったりという場合は、養鯉場やペットショップに出向いていろいろ聞いてみることも大事です。
まとめ
錦鯉に限らずお魚にとって尾びれは泳ぐためにも欠かせない大事な部位です。
尾びれが欠損してしまうと、スムーズに泳げなくなってしまうおそれもあります。
それはお魚としてとても悲しいことです。とにかく毎日、目を凝らして一匹一匹を丁寧に観察してあげましょう。