いつものように池や水槽を覗くと、いつの間にか錦鯉の体に模様とは明らかに違う白い点が現れている、そのようなときには『白点病』という病気の可能性があります。
白点病はとても危険な病気ですので、たとえどんなに小さな点であってもすぐに対処することが重要になってきます。
白点病とは
白点病は錦鯉に限らず、いろいろなお魚に現れます。
そのためお魚の病気の中でもわりと有名な病気であると言えます。
白点病は他の病気に比べるととても進行が早く、そして病気自体が強いため伝染しやすいです。
とても深刻な病気ですが、なるべく早いうちに気がついて正しく治療をしてあげれば完治させることも可能ですので、とにかく何かしらの異変があった場合はすぐに行動しましょう。
白点病と判断するには
白点病と判断するためには、いくつかのポイントがあります。
まずは上記でも述べましたが白い点が現れた場合です。
特に胸ビレや頭の付近に白い点があった場合、白点病の初期だと判断してほぼ間違いありません。
それでも本当に白点病であるのかどうか判断するのが不安であれば、白点を指で触ってみてください。
砂のようなザラザラとした感触があれば、白点病だと言えます。
その他には池であれば注水口へ集まる、池の底でなかなか動かないなどの特徴が見られます。
また、もし白点がエラに現れた場合は、酸素を上手く取り入れにくくなり命にかかわりますので、特に注意が必要です。
治療方法と日頃の対策
日頃の対策としては、新しく池や水槽に錦鯉を迎え入れる前に白点病の元となる白点虫を薬浴などで駆除することです。
白点病に限らずあらゆる病気を防止するため、基本的に新しい錦鯉を池や水槽に加える際は必ず薬浴をするようにしましょう。
そして、もし白点病にかかってしまった場合も薬浴が望ましいです。
食塩、『メチレンブルー』、『エルバージュ』など白点病を治療するための薬は数種類あります。
薬による治療は錦鯉の様子をよく見ながら慎重に行いましょう。
まとめ
白点病は確かに深刻な病気の一つですが、上記でも述べた通り早く治療をすれば完治できる病気です。
ですが錦鯉にはいろいろな模様があるので、ついつい白点を模様だと勘違いしてしまい、発見が遅れてしまうというケースもあります。
錦鯉の発するSOSを見逃さないように配慮することが大事です。