祖父宅の鯉のいる池の掃除を手伝っていて、いつも真上からしかみる事が少ない鯉の異変に気づいた事があります。

水槽で飼育している方なら真横から観察する事が多いでしょうから、比較的すぐに気づく症状かもしれませんが、鯉の鱗が剥がれてしまっている事はありませんか?

そのままにしておいて大丈夫なのでしょうか?

今回は鱗剥がれの原因と治療について紹介します。

ケガ?病気?鱗剥がれの原因は?

錦鯉 鱗 治し方

剥がれてしまう程の衝撃を受けたり、病気の可能性も考えられます。

ケガの場合

私達のケガと同様に池の底や、水槽の砂利での傷や、暴れてしまい体を傷つけてしまったなど原因は様々です。

鯉は比較的のんびりした性格で「イジメ」なども起こしにくいのですが、繁殖期にメスの取り合いなどでケガをする事もあります。

また、寄生虫などが気持ち悪く、体を壁などに擦りつける事があり、そこから傷になる事も考えられます。

病気の場合

意外に多いのが鱗についた寄生虫が原因となる事です。

剥げた鱗を見てみると肉眼や拡大鏡で見ても寄生虫を発見できる事があります。

白い紐の様な物でしたら「イカリムシ」の可能性があります。

この他にも「イクチオボド症」などもありますが、こちらは肉眼では確認できません。

治療法は?

うちの祖父は海水浴?をさせたあと剥がれた鱗の部分に「赤チン」を塗るという荒治療を施してましたが(不思議とみんな元気でした。絶対真似しないでくださいね)

きちんとした治療法を知っていれば応急処置が可能です。

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ケガの場合

ケガで出来た場合に傷には「メチレンブルー」という薬品を溶かした水で様子をみます。

こちらを直接、傷に塗るという方もいたので「メチレンブルー」を調べてみたら赤チンに似た青い薬品でした。

(うーん・・・祖父の荒治療は理に適っていたのか?)

病気の場合

白い紐の様な物でしたら「イカリムシ」の可能性があり、麻酔をかけて細かいピンセットで取り除き、効果のある薬剤での消毒や抗生物質を使う事で完治が見込めます。

最近では、有機リン酸に効果がある事が分かったので怖い寄生虫ではなくなって来ました。

この他の鱗剥がれの原因となる寄生虫や病気にも、それぞれ効果のある薬品がありますので、きちんと判断して使用して下さい。

まとめ

同じ鱗剥がれでも、ケガで出来た物なのか?病気なのか?の判断をすることで、治療法が違う事が分かりました。

しかし、逆効果になってしまう事もありますので、素人判断はせず、専門家やショップでの判断をお願いします。

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