錦鯉を飼うときに直面する問題が、寄生虫や病原菌による感染症です。
また、既に錦鯉を飼育していて寄生虫や感染症にかかっているような兆しがあるという方々もおられるかもしれません。
ここでは代表的な寄生虫であるイカリムシ、そしてカラムナリスという感染症についてお話ししていきます。
イカリムシ、カラムナリスとは
まずイカリムシとは、主に錦鯉などの観賞用の魚に寄生する虫です。
イカリムシが錦鯉に寄生すると、寄生された部位が充血します。
そしてカラムナリスとは、病原菌が原因で感染する病気です。
症状は主に、体の表面の変色です。
白色あるいは淡黄色に変色し、病気が進行すると命にかかわります。
イカリムシの治療方法
イカリムシに寄生されると、錦鯉の体の寄生部位には肉眼でも確認できるほどの棒状の虫が刺さっていることがわかります。
イカリムシの体長は約3~12mmほどです。
治療方法は、まずピンセットで慎重に錦鯉の体に寄生しているイカリムシを除去します。
そして、傷口からの二次感染を防止するため、錦鯉用の消毒剤で消毒します。
消毒剤はペットショップなどで販売されています。
カラムナリスの治療方法
カラムナリスにかかった場合は、ペットショップなどで取り扱っている錦鯉用の薬で薬浴させることで治療できます。
そして、カラムナリスは病原菌が原因でかかる病気ですので、とにかく池や水槽に病原菌を持ち込まないことが重要になってきます。
特に池や水槽に新しい錦鯉を入れる際は、必ず新しい錦鯉の消毒を済ませてから入れるようにしましょう。
まとめ
イカリムシもカラムナリスも、両方とも自分で治療することが可能ですが、当然治療の際には予めしっかりと勉強をして、正しい知識を身につけておくことが必要です。
錦鯉も大切な命です。
決していい加減な判断や方法で治療に踏み切らないことが重要です。
もし自分で治療する自信が無いというのであれば、迷わず動物病院に連れていってあげましょう。
また勉強のために、動物病院やペットショップで正しい対処方法を詳しく聞いておくというのも一つの手です。
「そんな当たり前なことを質問するのは恥ずかしい。」などと言っている場合ではありません。
とにかく日頃から寄生虫や病気について、しっかりと用心しておくことが大事です。