そもそも錦鯉はどのくらいの大きさが稚魚なのか成魚なのか、錦鯉を飼おうしている方々の中には、ふとそのような素朴な疑問が浮かぶ方もおられるかと思います。
ここではその疑問を解消するため、ごく一般的な錦鯉の成長段階における基準についてお話ししていきます。
錦鯉の成長段階
錦鯉の具体的な成長段階というのは、やはり体長を基準に考えます。
錦鯉はとても長生きな生き物ですので、いろいろな成長段階があります。
基本的に稚魚の場合は、体長が約10cmまでを稚魚と呼びます。
その後も若鯉期や成魚期などの段階に分けられます。
孵化から成魚になるまでの稚魚の成長
尚、ここでの「成魚」というのは稚魚の時期が終わった錦鯉のことを指します。
錦鯉の稚魚は孵化したての頃はとても小さく、体長は約5~6mm程度です。
孵化したての稚魚は主にミジンコを餌に栄養を摂取します。
それから約1ヶ月ほどで体長はメダカを同じくらいになります。
体長が15cm以上になってくると、稚魚らしさがなくなりだんだんと成魚らしくなってきます。
環境にもよりますが、孵化して約3~4ヶ月ほどで体長は約20cmほどに達します。
色や模様がわかるようになる時期
また、どのくらいの大きさになればだいたいの色や模様が判別できるようになるのかという疑問も浮かぶかと思います。
一般的な養鯉場では稚魚の時期に、将来美しく育つ見込みのある錦鯉を選ぶ作業があります。
この作業を選別と言います。
1回目の選別はだいたい上記で述べたメダカと同じくらいのサイズに成長した頃ですので、つまり色などがわかるようになるのはだいたい孵化から約1ケ月ほどと言えます。
まとめ
錦鯉の大きさの基準というのは、それほど気にする必要は無いと言えます。
また、上記に述べた基準はあくまで一般的な例です。
基本的に錦鯉は環境に合わせて成長していくので、必ずしもいつまでに何cmになっていなければならないという決まりもありません。
特に水槽飼育をしている場合は、錦鯉は水槽の大きさに合わせて成長します。
できるだけ大きく育てたいと思うのであれば、水槽よりも池での飼育が望ましいです。
そして、水槽飼育にも一応の限界点はあります。
水槽の中で泳ぎづらそうになってきたら、なるべく池での飼育に移行するようにしましょう。