穴あき病は錦鯉の健康と美しさを損なう深刻な病気です。

大事な愛魚である錦鯉にはいつまでも元気でいてほしいものですし、何より体に穴があいてしまった状態を見ているのはとても悲しいことです。

ここでは錦鯉の穴あき病の特徴と対策についてお話ししていきます。

何より早期発見が大事

錦鯉 穴あき病 治療

穴あき病は錦鯉の数ある病気の中では特に伝染力が高く、また仮に一度かかって無事完治したとしても、その後も何度でも発症するという困った病気です。

そのため、常に予防としての対策をとっていく必要があります。

そして、この病気は一度かかると治すのに数ヶ月かかります。

そのため、早期発見というのも重要になってきます。

穴あき病と新穴あき病

まず、穴あき病とはエロモナス菌という細菌に感染することにより筋肉が溶け、病名の通り錦鯉の体に穴があくという症状が出ます。

最近では穴あき病が重症化した錦鯉でも薬などの開発によって完治できるケースも増えてはきましたが、それでも場合によっては後遺症などが残りますので、やはり重症化する前に対処することが望ましいです。

また、従来の穴あき病だけでなく最近では『新穴あき病』という病気の存在も確認されています。

従来の穴あき病と新穴あき病の違いとしては、主に使用すべき薬の種類の違いが挙げられます。

新穴あき病とは、従来の穴あき病の薬では治せないところもあるというのが現実です。

尚、新穴あき病についてはまだまだ解明されていない部分が多いため、今後の研究の成果が気になるところです。

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穴あき病の予防策と薬を与える際の注意点

穴あき病の予防策としては、元となるエロモナス菌の繁殖を抑えることが重要です。

繁殖を抑えるための一番の基本は、何と言っても水質の維持です。

水が汚れるとエロモナス菌だけでなくいろいろな菌の繁殖にもつながります。

「水質の維持なんて当たり前のこと」と思われる方々もおられるかもしれませんが、当たり前なことほど習慣化されてくると、どうしても手を抜いてしまうものです。

そして水質を適切に保つことは案外難しいことですので、常に細心の注意を払いましょう。

もし穴あき病にかかってしまった場合は、『エルバージュ』などでの薬浴や薬の経口投与を行うのですが、他の病気のように感染したある一匹だけを取り出して個別に治療するのではなく、池や水槽全体に薬を投与して治療することが必要です。

というのは、穴あき病は他の病気と比べて伝染力が特に強いので、穴あき病が一匹でも確認された場合は、既に他の錦鯉たちも穴あき病にかかっている可能性が高いからです。

まとめ

穴あき病というのは上記でも述べましたが、とにかく伝染力が強いです。

そのため発見が少しでも遅れてしまうと、本当に取り返しのつかない事態になりかねません。

日頃から定期的に錦鯉の体をくまなく観察することが重要です。

穴あき病をしっかりと防いで、いつまでも錦鯉が健康で美しい姿でいられるように努めましょう。

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